書込者 ひろや on May 11, 19102 at 15:16:23:
書込者への返事: テーマ ひろやさんにお聞きしたいんですが？ まるまるうさぎ on May 11, 19102 at 08:30:03:
私、個人的には、スタンガンにしろ、催涙スプレーにしろ、
基本的に危機的状況からの脱出の為の道具だと思っています。
販売する際は、確実に日本語説明書を付ける事と、
《武器では無い》という事を強く強調しています。
通信販売専門店が多く、都内には実在店が少ない為、
今回の電車内での催涙スプレー事件では、
多くのメディアに対し取材協力をいたしましたが、
販売店の商品説明不足も根本的な原因と考えてます。
（販売した店名も知っていますが伏せておきます。）
購入した方が武器感覚で身に付けてしまうと、
今回のように普段は気にならない、
【帽子のかぶり方を注意された】ぐらいの事でも、
トラブルになってしまう場合があります。
防犯用品を持っているだけで、気が大きくなり
強くなった気になってしまう人は危険ですね…
という感覚で言いますと、
『電車内の痴漢や屋内で抱きつかれたりした時、
基本的にスプレーが使えないので』という状況のときに、
『いきなりスタンガンを使う』というのは、適切では無い気がします。
簡単に言えば、『やめて下さい』の一言で済む場合があります。
『やめて下さい』の一言が言えない人も存在しますが、
あなたに代わって声を出してくれる用品や、
警報ブザーという方法も考慮してみて下さい。
スタンガンは相手に放電するという接近戦の道具と考えられていますが、
人間は本能的に電気が嫌いなのと、幸い？な事に、
スタンガンの効果を大げさに考えている人が多いので、
音と光で相手がうかつに飛び掛ってこないようにする。
いわば相手との距離を保つ為の威嚇道具だと思います。
相手に腕等をつかまれ、まわりに誰もいない状況下で、
防犯ブザーを鳴らしても相手が怯んでくれない場合、
掴まれた腕を引き離すなどの一瞬のダメージを与える事も可能だとは思いますが、
これだけがスタンガンがもたらせてくれるものです。
抱きつかれてしまったといういわばこちらの自由が奪われた状態で
スタンガンを出すと、相手に取り上げれらる危険性もあります。
特に当店は女性おひとり様のご来店が多いため、
相手の武器になる可能性が高い商品を、腕力の弱い人に薦めるのは危険だと考え、
スタンガンについてはどちらかと言うと反対派です。
マイオトロンの説明は省きたいのですが、一応…
マイオトロンに関しては当店でも扱っています。
購入者は指名買いが多いです。
≪効果≫
スタンガンの効果は、先述した２つだと思います。
１．スパーク（音と光で相手を怯ませる）
２．一時的なショックを与える
マイオトロンはスパークの音・光とも地味で、
３０万Ｖスタンガンのほうが効果があります。
私自身でも試しましたが、一瞬の放電の場合、
３０万Ｖスタンガンのほうが効きました。
つまり、上記２つでマイオトロンは劣っています。
では、まるっきりスタンガンとは別のものとして検証しましょう。
製品自身は壊れにくく、ポリカーボネート製なので感触も良く、
電池寿命などもマイオトロンが上です。
放電効果は随意筋に作用し、相手の力をどんどん抜いていく効果があります。
スタンガンを相手に押し当て長時間放電し続けるのは無理があります。
（相手は暴れます、騒ぎます）
マイオトロンの場合、0.5秒以降は相手の力が抜けていきますので、
そのまま相手がグッタリするまで放電し続ける事が可能です。
※この0.5秒という数値ですが、個人差はあると思います。
実際付属ビデオを見ると、効果に驚愕しますが、
本当にこうなるのかは不明。
私自身この商品については、まだ説明書を和訳中で、
全部の記述内容を理解していません。
扱い商品（スタンガンも含む）を自分自身にすべて試していますが、
正直、自分自身が呆然となる状況までは試していません。
マイオトロンをはじめて扱った時は他のスタンガン同様、
一瞬だけ放電してみたところ、得られたショックが弱かった為、
『ＦＢＩ〜〜』というだけで売れている商品だな…と、判断しました。
後日、仕事仲間がやってきた時、「試し方が悪い！せめて0.5秒は放電し続けなさい」
と指摘され、その方法で試してみたところ、ガクンと体全体にショックを受け、
それ以来、『スタンガンとは別格』と考えるようになりました。
と同時に、『悪用されたら怖いな』とも考えました。
マイオトロンのうたい文句に、≪相手の動きを１５分間完璧に閉じ込める≫
というのがあります。私自身ここまで試してはいませんが、
コレが本当だとしたら、≪音も静かで楽に他人を拉致できるツール≫
ともいえます…（汗）
話は変わりますが、防犯用品の悪用について考えてみましょう。
もっとも悪用されるのは催涙スプレーです。
しかしいつも、（日本での）流通値段が安いものが悪用されています。
大げさにいうと≪命を守る用品≫と考えている人にとっては、
値段の高さは気になりませんが、≪悪用目的≫の人は、
安易に噴出しても財布が痛くならない安い商品を好みます。
事実催涙スプレーで悪用されるのは、圧倒的に
ポケットタイプの安いものが多いです。
※悪用されるのは嫌ですし、ポケットタイプは拡散しすぎるという性質もある為、
当店では扱っていません。
こういう風に考えると、マイオトロンの価格は、
悪用する人は好まないと思います。
本当に相手を動けなくする効果があるのか？は疑問ですが、
５０万Ｖスタンガンのほうが価格、スパークの派手さとも悪用者好み…
極論ですが、安易に買えるものは安易に使用されると言えます。
しかし悪用されるのは当店の意に反しますので、
特に値段を安くする事はせず、オマケでオリジナルケースを付けてあげたり、
日本語説明書（製作中）を付けてあげるサービスを提供しています。
（事実、護身百貨店様の販売価格のほうが安いです。）
当店では、悪用目的のお客様への販売はしていません。
もちろん通販も行っていますので、１００％完璧とは言えません。
御来店のお客様には、お話を伺って最適な防犯用品を薦めています。
中には、≪他人をやっつける≫という相談をされる事もあります。
≪スタンガンで他人を気絶させる≫という相談も…
しかし、武器ではないという事と、その商品の本来の効果を伝えると、
何も買わずに帰っていきます。
当店はリピーターが多いので、
マイオトロンを購入した方が後日お立ち寄りになる場合があります。
いまのところ「安心感を得た」というお話は伺います。
「壊れた」とか「使った」というお話はまだ入ってきていません。
売れ行きですが、スタンガン購入希望者も私のアドバイスで、
「まずは催涙スプレーを身につけよう」という考え方になりますので、
全体の売り上げの７割が催涙スプレーです。
（当店は催涙スプレーの下取りも行っているのでリピーターが多い）
１割が、万引防止システム/耐盗金庫/防犯カメラ等の一軒ごと見積もりが必要な商品。
１割がスタンガン（携帯電話型などの多機能機を含む）
残りの１割がマイオトロンとなっています。
最初から「コレを買おう」と決めて御来店される方が多く、
当店では人気商品と言って良いでしょう。
最安値でも無いのになんで遠路はるばるご来店されるのか不思議です。
特に宣伝はしていないのですが、
当店はオリジナルのケースがおまけで付く事や
（製作中の）日本語説明書送付の約束、
購入店でしか電池が買えない為、通販専門店ではなく実在店で買いたい
という話がクチコミで広がっているようです。
また記載が長くなってしまい恐縮です。
いい加減な説明をしてしまうと嘘をついた事になってしまいますので、
長々と記載させていただきました。
個人的には公開の場は好きではありません。
物事には多面性があり、悪意で解釈された場合は、ツッコミどころ満載だからです。
以下の質問にはレスを見合わせていましたが、当方の姿勢を記述します。
１：正当防衛とはなんですか？
２：メイスは効果があるの？
３：『催涙スプレーの防犯効果』って何？
１＝法律的には、過剰防衛、緊急避難、誤想防衛、等と一緒に考える必要があります。
私個人の感情では、危機的状況の時に、助けを呼ぶなどの方法があるにも関わらず、
「催涙スプレーでも正当防衛が主張できる！」と、考えスプレー噴出した場合、
純粋な正当防衛とは思いません。
状況にもよりますので、状況判断は各人に委ねる事になります。
護身の為にナイフを携帯するよりは、催涙スプレーを携帯したほうが、
正当防衛と認識されやすい。ただそれだけの事です。
だからこそ、「電車内の痴漢や屋内で抱きつかれたりした時」
いきなりスタンガンというのは…と考えてしまいます。
正当防衛とは、あくまでそれ以外に危機的状況を脱出する余地が無い場合に行われます。
【後ろから来た人に呼び止められた】→
【聞こえないふりをした】→
【相手が肩を叩いてきた】→
【怖かったのでスタンガンを放電した】→
警察官が駆けつけ事情を聞いたところ、
後ろから来た人が、アナタに道を尋ねたかっただけの人だった場合、
これは誤想防衛にあたり、過失傷害罪で裁かれる可能性もあるのです。
２＝得られる効果をどのように考えているのかは人それぞれです。
相手に致命傷を与えるという商品ではない以上、
１００％命を保障する効果はありません。
メイススプレーの効果は当店では相手の目に入らなくても、
顔がヒリヒリ痛くなり、息苦しく咳き込むとして説明しています。
ＵＶ染料で後からの犯人特定、ＣＮで即効性もという具合に、
メイスで得られる効果しかうたっていません。
これらの効果を期待した人には十分効果はあると思いますが、
催涙スプレーとして、メイスがナンバーワンとは考えていません。
３＝防犯効果をどういう方法で得るかという各人の問題。
防犯ブザーで安心する人もいます。催涙スプレーで安心する人もいます。
また長くるので割愛します。前回のログを見ていただければ、理解できるかと…